「脱北者支援民団センター」について

本団は、北韓(北朝鮮)を脱出し日本に渡ってきた元在日同胞を中心とする脱北者がこの地で安定した社会生活を送れるよう、人道的な立場から援助するため「脱北者支援民団センター」を設立しました。

 1959年に始まった北送事業によって9万3000人もの在日同胞が“地上の楽園”との宣伝に乗せられ北韓に「帰国」しました。北送事業は北韓と結託した朝鮮総連が日本政府、日本赤十字社や政党、報道機関を巻き込み、本団の猛烈な反対運動を押し切って推進したのです。

 これら「帰国者」のうち、約50人(2003年5月末現在)の同胞や日本人妻を含む家族らが秘密裏に日本に戻ってきていることが明らかになりました。この人たちは貧困と抑圧にあえぎ食料にも事欠き、ついには北韓を脱出する以外に生き延びる途を失った人たちです。

日本に戻ってきた北送同胞たちの現状は、日本語、就業、住宅や社会への適応問題など、多くのハンデを背負い、厳しい生活を余儀なくされています。

 また、北韓に残してきた家族の安全を確保するため日本で自己の存在が表ざたになるのを極度に恐れ、自由な活動を自ら制限せざるを得ない状況にあります。

 北韓での「帰国者」に対する抑圧状況がなんら改善されず、なおも極悪な食料状況が続くようだと、今後さらに多くの北送同胞が脱出し日本に戻ってくることが予想されます。

「地上の楽園」との言葉にだまされ、約10万人が北韓へ「帰国」したが、そこはまさに生き地獄だった
北送を阻止するため、線路に座り込む民団員


 「支援センター」は、脱北行為そのものを支援するものではなく、すでに日本に戻った脱北者や、今後日本に入国してくる元在日同胞を中心とした脱北者を対象に支援していくものです。「同じ在日の歴史を刻んだ同胞として彼らの苦境を座視できない」との自然な情愛と純粋な人道的立場から彼らにを支援していくことを目的とするものです。

 在日同胞をはじめ日本の皆様の幅広いご理解とご支援をよろしくお願い申し上げます。

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脱北者について

 北韓(北朝鮮)から逃げ出した人たちのことです。北韓から陸続きの中国との国境を越えて中国内に隠れ住んだり、韓国へ入国しています。

 北韓内での食糧不足や政治的な迫害から逃れるために脱出した人は10万人とも20万人とも言われています。

 1959年以降に日本から北韓へ渡った在日朝鮮人や日本人配偶者からも脱北者が出ていて、約50人が日本にもどりました。しかし中国に逃げ出しても当局に発見されると北韓に送り返され、厳しい処罰を受けてしまいます。脱北者を難民として保護、救出するよう求める声が高まっています。

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脱北者からの手紙(抜粋)

 北朝鮮に暮らした40年の間に、日本はすっかり変ってしまいました。余りに日本語を使わない暮らしが長かったので、日本語が上手になれず、分からない言葉ばかりなのです……

 教育水準の差、生活習慣、社会の違いの余りの大きさに戸惑うばかりです。日本に到着したときは弟をはじめ親戚に世話をかけましたが、親戚の誰もが自分たちの生活に手いっぱいで、私たちが転がり込んだことで迷惑をかけるので心を痛めました……

 好意で仕事を見つけていただいても、北から来たことが知られれば他の人より給与が少なくとも何も言えず、仕事をするしかありません……

募金にご協力をお願いします
郵便振替口座 00150-5-546257「支援センター」
最寄りの韓国民団にも募金箱を設置しています
脱北者支援・民団センター
03-3454-5811(FAX兼用)
E-mail:sien@mindan.org