掲載日 : [2019-02-14] 照会数 : 6064
10年ぶりリニューアル…在日YMCA「2・8独立宣言記念資料室」
[ メーンの展示室を見学する招待客ら(8日) ] [ 来賓と関係者によるテープカット ]
資料展示と関連図書を分離
在日本韓国YMCA「2・8独立宣言記念資料室」が8日、10年ぶりにリニューアルオープンした。同100周年記念事業の一環。旧資料室の展示内容を刷新し、同会館2階に3つの会場を設けて展示資料と関連図書を分離した。
メーンの展示室では11人の独立志士の肖像が会場を見下ろしている。壁には日本による朝鮮侵略に触れ、当時の日本在住の留学生が独立を宣言するに至った流れをパネルで解説。さらに、2・8独立宣言が3・1独立運動を誘発したことや、その後の関東大震災時の朝鮮人虐殺にもふれた。
中央には「二八独立宣言事件」を担当した布施辰治弁護士の肖像写真や自筆原稿とともに、韓国政府から2004年に授与された建国勲章愛族章を特別展示している。記念資料室長の田附和久さんによれば、布施の孫にあたる大石進さんが「ここに飾られるのがふさわしい」と語ったという。
部屋を出ると第2展示フロアと図書室につながる。図書室には独立運動や関東大震災、基督教関係の資料など約2000冊を収納整理した。
この日は韓国大使館の李洙勲駐日大使、民団中央本部から呂健二団長らが視察に訪れた。同資料室は独立宣言90周年を前に会館10階に開設された。開館は月曜日から土曜日までの10~17時。
(2019.02.13 民団新聞)