掲載日 : [2018-07-25] 照会数 : 5947
「北東アジア情勢」をテーマに札幌で統一講演会…民主平統日本会議
[ 札幌市内で開かれた民主平統の統一講演会 ]
【北海道】民主平和統一諮問会議・日本地域会議(呉公太副議長)の統一講演会が21日、札幌市内のホテルで開かれ、東部、中部、近畿の各地方協議会役員と道内の諮問委員をはじめ、民団幹部と団員や北海道と札幌市の日韓親善協会の会員ら約80人が参加した。
早稲田大学韓国学研究所の李鍾元教授と朝日新聞の元ソウル特派員で論説委員の箱田哲也氏を講師に招き、「急変する北東アジア情勢」をテーマに、南北首脳会談及び、北・米首脳会談などで急変する情勢について解説した。
呉副議長は「南北首脳会談と北・米首脳会談以降、韓半島情勢をめぐって、めまぐるしい動きが見られた。ところが最近、非核化問題をはじめ北の動向に対する情報が非常に薄くなっている」としながら、「今日の講演会では李教授と箱田論説委員による解説を聞き、北東アジア情勢に対する認識を高めてほしい」と呼びかけた。
李教授はこの間の南北首脳会談、北・米首脳会談で発表された合意書と共同宣言についてふれ、「今後注目すべきは、①韓半島の和平②北の非核化③韓日関係への影響の3つが焦点となるだろう」と定義づけた上で、70年代からの北韓の動向を交えながら今後、予測される動きを説明した。
箱田氏はメディアからの視点で、「特に北・米共同宣言は内容的に寂しいと言われているが、米朝が史上はじめて『関係改善』を謳った合意文書を発表したことは歴史的な出来事」としながら、「米朝両国の駆け引きは始まったばかりで、今後、ゆっくりと動き出すとみられる」と述べた。
講演後の質疑応答では「日朝関係」「非核化の実現性」など、会場から活発な質問が続いた。
(2018.07.25 民団新聞)