掲載日 : [2018-08-15] 照会数 : 6112
韓国・中国・日本人殉難者…民族超え40回目の追悼(戦時中、相模湖ダム建設)
[ 地元の児童も献花し、手を合わせる ]
【神奈川】第2次大戦中に相模湖・ダム建設に従事し、殉職・殉難した韓国人、中国人、日本人を追悼する合同式典(同実行委員会主催)が7月29日、相模原市の県立相模湖交流センターで節目の40回目を迎えた。式典には在日同胞や地元の小・中学生を含めて350人が参席し、県民のために大切な水がめを築いてくれた3つの民族に哀悼と感謝の念を表した。
はじめに、児童3人が殉職・殉難者のめい福と日本、韓国、中国の平和・友好を願って舞台上に儲けられたモニュメントに3つのキャンドルを点火。県と相模原市の関係者、韓国と中国の在日団体・機関代表が追悼の辞を述べた。
相模湖は日本初の多目的ダムによる人造湖。軍需産業の電力不足をまかなうため1940年に起工された。工事にあたっては日本人労働者や勤労学徒のみならず、植民地下にあった韓半島から連れてこられた同胞や中国人捕虜など延べ300数万人が従事したとされる。ダムのそばに建つ慰霊塔に書かれた殉職・殉難者数は52人。このうち、韓国・朝鮮人は名前から判断して17人ほどと推定されている。
第1回追悼会は地域団体や個人、県、当時の相模湖町、藤野町が参加して79年7月に行われた。
(2018.08.15 民団新聞)