掲載日 : [2018-10-24] 照会数 : 6897
「21世紀の朝鮮通信使」東京‐日光165㎞完歩…延べ196人参加
[ 東照宮に向かう正使、副使らに粉したウオーカー(写真提供:朝鮮通信使友情ウオークの会) ]
【栃木】朝鮮通信使の記録がユネスコの世界記憶遺産に登録されたことから1周年を記念した「日光ウオーク」隊員延べ196人が13日、ゴールの東照宮に到着した。
遠藤靖夫隊長は「日本人と韓国人、在日韓国人が一緒に歩き、韓日友好親善を図ることができた」と振り返り、韓国から参加した8人を代表して韓国体育振興会の宣相圭会長が「通信使が泊まったゆかりの東本願寺と東照宮間を完歩できたのは光栄だ」と喜んだ。
東照宮の小林正彦総務部長は「家康公も喜んでいることと思う」と述べ、日光市の大嶋一生市長も「さわやかな秋空のもと清々しい汗を流し、日韓交流を深めた」と祝った。
8日の出発式は、通信使が江戸時代に4回宿所として利用した東本願寺。その事実が入口の掲示板に記されている。城正弘総務部長をはじめ、東京日韓親善協会連合会の保坂三蔵会長、民団東京・台東支部の廉順澤支団長らが見送った。12日の宇都宮駅到着時には、民団栃木県本部の崔龍治団長、韓相榮事務局長が出迎え、飲み物を差し入れた。13日の昼食時にはキムチも提供した。
5日間165㌔の全行程を歩いた金升子さん(国際医療福祉大学元教員)は「杉並木公園にある『朝鮮通信使今市客館跡』は、民団栃木の有志がつくった。亡き兄や親族、知人の名前が碑に記されており、感無量で足の痛みも忘れた」としみじみと語った。主催は21世紀の朝鮮通信使友情ウオークの会と川越唐人揃いパレード実行委員会。民団中央本部と栃木県本部などが後援した。
(2018.10.24 民団新聞)