掲載日 : [2019-07-10] 照会数 : 6581
韓国茶礼道から探る...女子美術大 李瑛子房主が指導
東アジア茶道芸術の違いと同質性とは?
東アジアの日常生活に息づく茶文化から各国の伝統芸術の違いと同質性を探る授業「国際交流文化概論A」が5日、女子美術大学(本部=東京・杉並区)であった。今回のテーマは「韓国茶道」で、担当教員の古川美佳さん(煎茶道清泉幽茗流家元)が韓国茶礼道研究家の李瑛子さん(東京茶礼房房主、港区南麻布)を招聘。2年生110人が受講した。
李さんがビデオを使って解説。「茶礼の奥義は相手を気持ちよくさせること。日本のお茶文化を学び、違う国の文化を学べばお互いにもっと仲良くなれる」と呼びかけた。
2人の学生が主人役を担い、李さんの指導の下、簡略化した生活茶礼の実演を体験した=写真。孫田小聖さん(メデイァ表現学科)は「映像を見て新鮮だと思った」と真っ先に志願。フィーリング学科で学ぶ韓国人留学生の朴祉垠さんは高校生の時に体験したことがあるだけに「久しぶり」と楽しんでいた。
韓国で「茶礼」が普及したのは高麗時代。時代の移り変わりに伴い衰退していったが、近年の茶礼文化復興運動とともに見直されている。李さんは韓国茶道・伝統礼節協会東京支部長、韓国茶道協会東京支部長として活躍している。
(2019.07.10 民団新聞)