掲載日 : [2019-05-29] 照会数 : 6343
帝京大が水原大と共同シンポ…学術、研究交流重ねる
[ 帝京大学の沖永佳史学長が開会あいさつ ]
帝京大学と水原大学校の共同シンポジウムが24日、帝京大学八王子キャンパスで開催された。同シンポは両大学の教員間における学術・研究交流の一層の深化を図るのを目的に17年から毎年、水原側と帝京側で場所を交替して開催している。両大学は2007年に大学間交流協定を結んだ。
19年のテーマは「日韓を結ぶ観光とことば」。第1部で帝京大学経済学部観光経営学部の小沢健市教授が「日韓両国間の観光交流‥過去・現在・未来」と題して講演した。
講演によれば韓国からの訪日客は約753万人で838万人の中国に次いで第2位(18年末現在)だが、訪日リピート率は30%と非常に高く、第1位を誇る。
小沢教授は「日韓の政治的な友好関係の継続が観光立国実現の要となる」と締めくくった。
第2部では帝京大学外国語学部外国語学科講師で「コリアコース」を担当している李恵正さんが「日本の大学における韓国語教育の現状と展望」について語った。李さんは「学習者の内発的動機が高いほど、習熟度が高くなる」として「会話」、「聞き取り」、「コミュニケーション」といった受講者のニーズに特化したクラス編成の必要性を訴えた。
水原大学校からは経商大学ホテル観光学部の金昞龍副教授と人文社会大学外国語学部の方允炯助教授がそれぞれのテーマで講演した。
(2019.05.29 民団新聞)