掲載日 : [2018-10-10] 照会数 : 5942
「緩和」反映し盛会に…「開天節」2000人が祝う
駐日韓国大使館は3日、東京都内のホテルで「開天節」(建国記念日)と「国軍の日」(10月1日=韓国戦争で韓国軍が38度線を突破した日)を祝うレセプションを開いた。民団中央本部の呂健二団長、朴安淳議長、金春植監察委員をはじめ、首都圏の民団や婦人会幹部ら同胞が出席し、日本政界からは山下貴司法務大臣、国民民主党の玉木雄一郎代表、日本共産党の志位和夫委員長、日韓親善協会の河村建夫会長、福田康夫元総理らと各国の外交官ら合わせて約2000人が出席した。
李洙勲大使はあいさつで「平昌五輪を機に南北韓は対話と和解の局面を迎えた。3次にわたる首脳会談とりわけ『平壌共同宣言』で韓半島における戦争の危機を払しょくし、事実上の不可侵合意を果たした。今後の非核化交渉にはずみがつく」と情勢を展望した。さらに「韓日パートナーシップ宣言から20周年を迎えた意義深い年に韓日首脳がシャトル外交を再開し、民間レベルでは相手国を相互訪問する人的交流が年内に1000万人に達することが確実視されている。韓日両国が草の根交流を土台にすそ野を広げていけば、北東アジアのみならず国際社会にも貢献できる」と強調した。
河野太郎外務大臣は「非核化が現実味を帯びてきた。この流れを推し進めるとともに韓日関係の絆をさらに深めよう」とあいさつした。日韓議員連盟の額賀福志郎会長が「北東アジア地域の安定と平和のために新たなパートナーシップを構築しよう」と乾杯の音頭を取った後、国慶節を祝う祝宴に入った。
参加者からは「昨年よりも大幅に出席者が増えた。韓半島情勢が対立から和合に向かって動いていることへの期待や韓日パートナーシップ20周年を祝う表れだと思う」との声が聞かれた。大阪をはじめ全国各地の公館主催でも開天節レセプションが同日、開催された。