掲載日 : [2019-03-21] 照会数 : 6593
実効性のある条例制定後押し...川崎市で市民学習会
[ 講演でヘイトスピーチ包囲網を呼びかける精神科医香山リカさん ]
【神奈川】「ヘイトスピーチを許さない」かわさき市民ネットワーク(関田寛雄代表)は、川崎市の実効性ある条例制定を後押しすることを目的にした学習会を9日、川崎市労連会館で行った。市民ら約100人が参加した。
精神科医の香山リカさんが特別講演で「さまざまな分野・立場からヘイトスピーチの包囲網を作り、ヘイトのない社会を作っていこう」と参加者に呼びかけた。東京都国立市の上村和子議員からは、昨年12月の議会で全会一致で可決された「国立市人権を尊重し多様性を認め合う平和なまちづくり基本条例」について報告が行われた。同条例は4月1日から施行を予定している。
川崎市は、ヘイトスピーチ根絶のため、自治体として初めて公共施設の利用に関する基準を示したガイドライン(指針)を昨年3月から施行している。今後の条例制定に向けては、問題点などを具体化しながら、罰則規定や第三者機関の構成と権限、公的施設の利用に関するガイドラインについて、施設利用の可否を決める際の基準となる「迷惑要件」の取り扱いなどが論点となる見込みだ。