掲載日 : [2018-09-26] 照会数 : 5840
在日歴史資料館、全米日系人博物館から初訪問
[ 学芸員の説明を興味深く聞き入るバロウズ館長(中央) ]
バロウズ館長「パワフルなストーリーに感動」
米国ロサンゼルスにある全米日系人博物館(アン・バロウズ館長兼CEO)から関係者6人が21日、東京・港区にある在日韓人歴史資料館(韓国中央会館別館内)を初訪問した。歴史資料館の李成市館長の呼びかけに応えたもの。
歴史資料館からは学芸員の李美愛さんが案内に立った。一行は日本の統治下、創始改名を強いられたことを示す通信簿に「ホー」と声にならない驚きを示した。在日のプロサッカー選手、李忠成のコーナーでは李の日本国籍取得が話題になった。李館長は「李のようにナショナルチームで活躍するほどの選手であっても差別は続く。そこが米国と違うところだ」と補足した。
バロウズ館長は「全米日系人博物館でもかつての日系人強制収容所の歴史を保存し、伝えることを展示の目玉としている。歴史的な差別が続いているという意味では日系人ととても似ています。心の痛む展示ですね。しかし、『在日』にはパワフルなストーリーがあるのでとても感動しました」と語った。
全米日系人博物館はリトルトーキョーに92年、非営利の博物館として開館した。李館長はこれまでに2度訪れ、「交流しよう」ということで意見の一致をみている。
(2018.09.26 民団新聞)