掲載日 : [2019-04-17] 照会数 : 6611
「メディアともう一人のわたし」日本初演、静岡で
[ 「メディアともう一人のわたし」の一場面 ] [ 「メディアともう一人のわたし」の一場面 ]
劇団ソウル・ファクトリー芸術監督、イム・ヒョンテクの「メディアともう一人のわたし」が、ふじのくに↑↓せかい演劇祭2019(27日~5月6日、静岡市)で上演される。
同作は、韓国演劇界の旗手イムが、ギリシア悲劇「王女メディア」を情感豊かな韓国歌舞劇に仕立て上げた。伝統芸能パンソリの歌や太鼓が響き、動きにはダイナミックな武術の所作が盛り込まれている。
イムは「嫉妬に狂う苛烈な女性メディア」とその内側に潜む「もう一人のメディア」を舞台に現出させ、憎しみと愛情の狭間で引き裂かれる心の葛藤をやわらげる。エネルギッシュな俳優たちにより、喜怒哀楽のすべてが生き生きと表現される舞台は見応え十分だ。海外でも再演を重ねている代表作で、日本初演となる。
公演日時=27日・28日15時30分、29日16時30分。会場=舞台芸術公園屋内ホール「楕円堂」。チケットは完売でキャンセル待ちで受け付けている。公演の詳細は演劇祭特設サイト(http://www.festival‐shizuoka.jp)。
(2019.04.17 民団新聞)