掲載日 : [18-08-16] 照会数 : 12032
小池都知事に追悼文を要請…悼式典実行委員会が個人署名8596筆
9・1関東大震災朝鮮人犠牲者追悼式典実行委員会(宮川泰彦実行委員長)は8日、都庁を訪れ、小池百合子都知事に追悼文を寄せることを求める署名を提出した。応対に出た秘書課事務担当課の徳田哲吉課長は「知事に伝える」とだけ答えた。
寄せられた署名は7日現在で個人8596筆と142団体。事務局では「5月24日から2カ月余り。短期間にしては全国からよく集まったと思う。特に在日から多く寄せられた」と振り返った。
同実行委員会は毎年9月1日、東京・墨田区の横網町公園内に建つ「関東大震災朝鮮人犠牲者追悼碑」前で朝鮮人犠牲者追悼式典を執り行っている。この間、歴代の都知事から追悼の辞が寄せられてきたが、小池知事になっての昨年、「都慰霊協会が主催する関東大震災の大法要ですべての犠牲者に哀悼の意を表している」として「個別の形での追悼文の送付」には応じなかった。
記者クラブで会見した宮川実行委員長は、「自然災害の犠牲者と人間の手によって殺された命を一緒くたにすることに怒りがある。知事は歴史的事実から逃げ回っているかのようだ」と指摘した。