| 3面を海で囲まれた韓国の沿岸地方には、豊漁祭という祭が各地で行われている。東海岸のあの有名な別神クッもそのひとつである。この祭は、毎年行う洞祭とは異なり、314年に1回づつ洞祭が行われる同じ日に、海岸などの広場に舞台をあつらえ、近隣各地から集まった大観衆で賑やかに行われるのが普通だ。同じ日に行う洞祭が、数人の男だけの祭官によって真夜中に村はずれの祭堂で密かに行われるのに対し、巫女が中心の別神祭は窮極的には洞祭と同じ信仰的な儀式でありながら、村人大勢が集まって楽しむのは日本の村祭と同じである。
しかし東海岸で1カ所だけ、別神祭をボムクツ(虎祭)という所がある。豊漁祭が虎祭と呼ばれるのもいかにも韓国らしいが、それは虎が多かった昔虎に命を奪われた人も一緒に祭ると共に牛の頭を地中に埋め虎患を逃れる儀式も行うからだ。
東京からソウルに行くKAL旅客機が海から陸に上がる地点、韓国地図を兎に例えれば尻尾に当たる部分から見下ろした迎日湾の近くに、2年ごとにこの虎祭をやる江沙里という漁村がある。
画・文
木丁・金龍煥
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