| 今都会では、飼い犬を散歩させる人は必ず糞を処置する道具を持ち歩かねばならないが、一昔前の韓国農村では、犬がたれた糞を拾い集めるため朝早くから野良を歩き回る人たちを見ることが出来た。拾い集めた犬糞を灰に混ぜて堆肥を作るためである。
今は農家では清潔な化学肥料を使用しているが、昔は家畜小屋の敷き藁草、人糞や動物の糞など何でも腐るものは肥料の材料になった。もちろん小便も肥料になり、排出直後ではなくヨガンと呼ばれる尿瓶に受けた尿を地中に埋めた瓶に移して腐らせた後畑にまくのであった。5,6人家族の一年間の小便を貯めると、100畝の田畑に使う分はあるという。
しかし韓国農家では、20世紀初期頃は肥料に対する関心は薄かった。当時は早魃と洪水の被害が多く、農家で苦労してせっかく作った肥料を使用してもこれら天然被害のため収穫が無駄になることもあった。その他厳正な小作法もなく、収穫の半分以上を無法な地主に取られるので、農民の増産意欲は低かった。
画・文
木丁・金龍煥
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