|
各地を興行して回る流浪劇団「男寺薫」が、曲芸や農楽などと共に演ずる人形劇の主役「パク・チョムジ」からとった名前である。
西洋人形劇のように洗練されてはいたが、誇張した動作や風刺的なセリフに特徴があった。出演人形もパク・チョムジのほかに、妻の「コクトクゥガクシ」、客席に向かって小便を引っかける「紅同知」、高官の「平壌監司」、低能児、破戒僧、大蛇、ロバ、喪興などが入り乱れて出てくる。
これら人形を操る演者は後ろのボックスにいるのだが、舞台前面の楽士席には「サンバチ」という人形操者とやりとりする楽士がおり、多くの場合、下品な言葉を使って観客を笑わせる。
村の広場に男寺薫の典とが足り、ケンガリやピリの音が聞えてくると、親の目を盗んでそれを見に走っていった昔のことが思い出される。
画・文
木丁・金龍煥
|