| 下駄、草履、わらじが日本を象徴する履き物であるのと同様に、チップシン(藁で作った履物)とカジュクシン(革の履物)は、さしずめ韓国履物の象徴であろう。日本の農村でわらじを自家製で間に合わせたのと同じく、韓国でもチップシンは、多くの農家では自家製を使用していた。このほかに革製の「カジュクシン」があり、これを作るのが靴匠である。
韓国では前記のチップシンや麻を用いて作るミトウリの他には、雨の日に履く「ナマックシン」という木靴があるが、これらは作る人が別にいて、靴匠はもっぱらカジュクシンだけを作っていた。皮革と絹が主材料だが、一足の革靴を作るのに72の複雑な工程が必要で、種類も男女別から子供用、晴天に履く乾靴、雨天用の油靴などがあった。
しかし、これらの伝統的韓国シン(履物)も、西洋式洋靴を除いて、19世紀の初め頃韓国に入ってきた安価で便利なコムシンに取って代わられ、今はほとんど見ることが出来ない。
画・文
木丁・金龍煥
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