|
アジア地区予選、いち早く突破
アウエーで日本に逆転勝ちするなどアジア地区最終予選を軽々と突破した韓国は4大会連続出場を果たした。悲願のベスト16進出をめざしフランスで熱い戦いを展開した。しかし、またもや優勝候補と対戦。オランダと同組だ。
初戦の相手はメキシコ。序盤から、メキシコが絶妙な個人技で韓国ゴールを襲い続けるも、前半28分、ゴール正面から20メートル地点で韓国がフリーキックを得る。
キッカーは「左足の達人」河錫舟。ゆっくりとした助走から左足で放たれたボールは、ディフェンスの壁に当たり直接ゴールに吸い込まれた。
1-0。5回目のW杯出場で、韓国が初めて手にする先制点だった。このゴールに、誰もが悲願の1勝そしてベスト16進出が夢や希望ではなく、現実に近づいていると感じた。だが、その甘い夢はわずか2分後悪夢に変わった。
ライン際でボールキープするメキシコ選手の背後から、河錫舟がスライディング。今大会からバックチャージへの厳しい処罰を決定したFIFAのいけにえとさえ感じられるほど、あまりにもあっけなく、河錫舟がレッドカードで一発退場となった。
何とか前半は1点リードのまま折り返すものの、強豪相手に10人で戦うのは容易でなかった。後半6分、同点ゴールを許すと緊張の糸がプツリと切れた。29分、39分とエルナンデスに連続ゴールを許し、結果は1-3。先制点は奪ったが、またしても勝利を奪うには至らなかった。
0−5で惨敗、国民から非難の声高まる
メキシコ戦での敗北をバネに、心機一転オランダ戦を迎えた選手たち。目標であるベスト16進出を果たすため、強豪オランダ相手に引き分けに持ち込む作戦であった。
6月20日、フランス・マルセイユのベロドロームスタジアム。5万5000人の観衆が見守るなか前半が始まる。
だが、引き分けどころか、序盤から実力差をはっきりと見せつけられた。ほとんど自陣に釘付けで、ろくな攻撃もできないまま迎えた前半37分。オランダのコクーに1点を許すと、5分後にもオフェルマルスにゴールを決められ、結局前半は0-2。
後半に入り、時折シュートを放つも、オランダの前には歯が立たない。後半26分、ベルカンプに1ゴールを許し0-3。
その後も立て続けにゴールを奪われ、結局0-5の惨敗に終わった。ここ数年で最も点差をつけられての敗戦だった。
この惨敗に国民とマスコミから非難の声が高まり、ついには車範根監督がW杯の最中に更迭される前代未聞の事態となった。
このとき韓国を完膚無きまでに叩きつぶした張本人こそ、現在の韓国代表を指揮する監督。当時のオランダ代表監督であったフース・ヒディング氏だ。
|