２０２１年・２０２２年を合同で

　民団愛知県本部（朴茂安団長）の「２０２１年・２０２２年合同 愛知県韓国人新成人祝賀セレモニー」が１月８日、ＡＮＡクラウンプラザホテルグランコート名古屋で行われ、今年度の新成人とご家族１６組と２０２１年のセレモニーが延期した影響で参加できなかった昨年度の新成人とご家族５組、また駐名古屋大韓民国 金承煥領事や各傘下団体長や各支団長ら合わせて７５名が参加しました。
　新型コロナ感染防止につきましては、ホテル側とも充分協議しながら、感染防止に充分留意し、体温測定、アルコール消毒、マスク着用、ソーシャルディスタンスの確保など対策を万全にした上で行いました。

「同胞同士の絆を作ってほしい」
　主催挨拶として朴団長は「在日同胞社会の次代を担う皆さんが、本日立派な成人となられ、新たな人生の一歩を踏み出すことを心からお慶び申し上げます。本日、出席された皆様は、韓国籍、日本籍、二重国籍の方がおられ、それぞれ違った環境や状況にありますが、韓半島にルーツをもつ同じ年代に生まれた同胞であり仲間です。本日のセレモニーが良い絆を構築できる場になれば幸いです」と祝福の言葉を述べました。

「コロナの壁を乗り越えたい」
　祝状授与では新成人を代表して大倉丈典さんに手渡されました。その後、新成人代表で答辞に立った金美諭さんは「新型コロナの流行で誰も想像しなかった『今』があります。今までの常識が通用しない予測不可能な時代ではありますが、自分の夢に向かって立ち止まらず、自分の可能性を信じてどんな大きな壁も乗り越えていきたい」と力強い決意を述べました。

オリニ行事の同窓会的な役割も
　今回の新成人出席者は、小学生の頃からオリニキャンプやオリニジャンボリー、サマースクールなどの次世代育成行事に参加してきた方が多く、久々の再会を果たした新成人同士、思い出話に花を咲かせていました。

新成人からサプライズプレゼント
　セレモニーでは新成人からご両親へのサプライズプレゼントとして、事前に用意していた手紙を一人ずつ朗読しました。
　中には「これまでもらったたくさんの恩を返せるかどうかわかりませんが、その恩に報いるためこれからは私が親の支えになりたい。育ててくれて、愛してくれてありがとう」と感謝を述べる新成人もいました。

「同胞だからこそ分かり合える文化を共有したい」
　閉会辞に立った在日韓国青年会愛知県本部 趙泰輝会長は「日本社会で韓半島にルーツを持ちながら生きていく中で、在日同胞同士でしか分かり合えない経験や文化が必ずあります。青年会のイベントなど少しでも興味があったら参加して下さい、一緒に語り合いましょう」と述べました。

これまでの新成人祝賀セレモニーは、新春年賀交歓会と同時に開催しておりましたが、新型コロナの影響で収容人数を減少させる目的から久々の別開催となりました。