掲載日 : [2017-12-08] 照会数 : 8659
韓国、強豪揃いの「死の組」に<ロシアW杯>
[ 組み合わせ抽選会に臨んだ韓国サッカー協会関係者(左から金南一コーチ、鄭夢奎韓国サッカー協会会長、申台龍監督、車範根元監督、朴智星ユース戦略本部長) ]
初戦はスウェーデン…3戦、いずれも格上
来年6月14日に開幕するサッカーワールドカップ(W杯)の組み合わせ抽選会が2日(日本時間)、開催国ロシアのモスクワで行われ、韓国はドイツ、メキシコ、スウェーデンと同組のF組に編成された。
組み分け抽選会は国際サッカー連盟(FIFA)、10月基準のランキングでポット分けされ、62位だった韓国は最下位グループにあたるポット4に位置した。このため、すべての対戦国が格上となり、どの組に入っても厳しい戦いが強いられることになっていた。
韓国は11月に前月から3ランク上昇させ59位となり、アジア勢ではイラン、豪州、日本に次いで4位に返り咲いた。
韓国と同組の3チームは前大会王者のドイツ(1位)を筆頭に、メキシコ(16位)、スウェーデン(18位)と、いずれも強豪だ。
韓国の初戦は6月18日にスウェーデン、第2戦は6月24日にメキシコ、第3戦は6月27日にドイツと戦う。
韓国代表の申台龍監督は、「最悪の組でも最善の組でもない。ドイツは強豪チームであり難しい相手」としながらも、「メキシコとスウェーデンは我々の準備しだいで十分に戦える。初戦を我々の計画通りに進めれば16強に進出する可能性がある」と述べた。
リオ五輪でもドイツ、メキシコと同組となり、当時も『死の組』といわれたが、フィジーに8‐0で大勝しドイツと3‐3で引き分けた後、メキシコに1‐0で勝ちベスト8進出を果たした。
「これが自分の運命だと感じた。しっかり準備しリオ五輪での経験を生かしたい」と意気込みを見せた。
初戦相手のスウェーデンについては「パワーと高さで我々を上回る手強いチーム。うまく対応しなければいけない」とし「正直、実力の面で劣るが、ペースを上げて組織力をうまく整えることができれば勝負できると思う」と話した。
◆予選リーグ韓国の日程(日本時間基準)
▽第1戦‥対スウェーデン。6月18日午後9時(ニジニ・ノヴゴロド・スタジアム)
▽第2戦‥対メキシコ。6月24日午前0時(ロストフ・アリーナ)
▽第3戦‥対ドイツ。6月27日午後11時(カザン・アリーナ)
苦しんで予選突破
韓国のW杯初出場は1954年のスイス大会だが、2度目の出場はその32年後の86年メキシコ大会だ。以降、9大会連続出場を果たしている。
しかし、初勝利までは約半世紀かかった。地元開催だった2002年の韓日大会で悲願の初勝利を達成し、ベスト4まで躍進した。アウエー大会としては2010年の南アフリカ大会で初めてベスト16入りした。
しかし、ロシア大会のアジア最終予選では苦戦が続き、ファンたちからも「史上最弱チーム」と揶揄され、シュティーリケ監督が更迭され、後任に申台龍監督が就いた。
就任直後、最終予選残り2試合の指揮を執ったがチーム状態は上がらずイラン、ウズベギスタン戦も引き分けでかろうじて本戦出場を決めた。
その後、10月の国際親善マッチでは、ロシアに完敗し、守備力の不安が指摘されていた。
11月のコロンビア戦は故障から復帰した孫興民が2ゴールを決め2‐1で快勝すると強豪のセルビア戦では具滋哲のゴールで1‐1と引き分け、上昇を感じさせている。
(2017.12.08 民団新聞)