来月開幕の平昌冬季五輪メダル候補12人
いよいよ来月開幕する平昌冬季五輪。開催国の韓国は、金8、銀4、銅8のメダル獲得で総合4位を目標に掲げている。これは歴代最高の成績を挙げた2010年のバンクーバー五輪の金6、銀6、銅2を上回ることを目指しているものである。そこで、平昌五輪でメダルが有力視される12人の韓国代表選手を紹介する。
李相花(スピードスケー
ト)
3連覇へライバルは小平
2010バンクーバー五輪、2014ソチ五輪で2連覇中の「氷上の女帝」。女子500mの世界記録保持者(36秒36)。五輪3連覇を狙うが、最大のライバルである日本の小平奈緒に昨シーズンから一度も勝てていない。
しかし、昨シーズン終盤に入って少しずつ復調の兆しを見せており、国際スケート連盟も公式ホームページで「昨シーズンは小平が表彰台を独占したが、世界記録保持者である五輪王者の李相花も故障から復帰し、コンディションを取り戻した」と報じ、二人のライバル関係に世界中が注目している。本番での韓日対決は名勝負の予感を漂わせている。
李承勲(スピードスケート)
マススタートの〞金〟候補
バンクーバー五輪500mの金メダリスト
.jpg)
で、新たに平昌五輪からスピードスケートの正式種目となった「マススタート」の金メダル候補だ。
昨年11月のW杯ヘレンベーン大会でも、マススタートで金メダルに輝いている。また、今年2月の札幌冬季アジア大会では4冠を達成しており、他種目でも期待は高い。
スピードスケートながら一斉に周回しながら順位を競うマススタートでは、ショートトラック出身でありスピード、スパート、追い越しと三拍子備えた彼の経験が生かされるだろう。
金ボルム(スピードスケート)
高木姉妹との韓日対決に注目
女子マススタートの世界ランキング1位。昨季のW杯では、金2、銅2個のメダルを獲得。一瞬の判断力と、相手を追い抜く能力に長けている。
彼女の強力なライバルとなるのが日本の高木菜那、高木美帆姉妹であり、金ボルムと高木姉妹のマススタート韓日対決は、平昌五輪の見逃せない一戦となるだろう。
崔禎(ショートトラック)
敵なし!!「氷姫」
.jpg)
いまや世界に敵なし。ショートトラック大国・韓国において、平昌五輪で真っ先に金メダル候補に名が挙がるスター選手。
2016〜17シーズン、W杯ソルトレイクシティー大会の女子1500mで2分14秒354をたたき出し、世界新記録を更新するなど、6個の金メダルと快進撃を見せた。さらに同大会では、沈錫希、盧都熹、金智有とともに出場した女子3000mリレーでも、4分4秒22の世界新記録を塗り替えた。
「氷姫」のニックネームが付けられるほどレース中に感情が顔に出ない、冷静な滑りが崔玟のトレードマークだ。
沈錫希(ショートラック)
生まれ故郷で活躍誓う
.jpg)
弱冠16歳で出場した2014年のソチ五輪では、女子3000mリレーで金メダル、1500mで銀、1000mで銅メダルを獲得。この4年間でさらに実力を伸ばしており、昨季は1500mでW杯4連続金メダルを勝ち取った。
ちなみに生まれ故郷が平昌五輪の舞台となる江陵であり、地元での金メダル獲得に大きな期待が掛けられている。
林孝俊(ショートトラック)
昨年飛び出た新星
.jpg)
昨年、シニア代表に初選出されるや否や、9月のW杯ブダペスト大会で男子1000mと1500mで金メダルに輝いた新星。
相手の動きを見極めて速度を加減する点などが、ソチ五輪金メダリストで11年にロシアに帰化したヴィクトル・アン(安賢洙)と似ていることから、「第2の安賢洙」と呼ばれている。
元允宗・徐英瑀(ボブスレー・2人乗り)
不調だが実力は十分
.jpg)
16年の世界選手権チャンピオンである二人。
昨年は徐英 のケガや国内で製作したそりへの適応訓練が少なかったことも影響し、W杯で一度も優勝を果たせなかった。しかし、メダルを争える実力は十分に備えていると期待されている。
尹誠彬(ボブスレー・スケルトン)
地元の利、生かせるか
.jpg)
昨年2月にスイス・サンモリッツで開かれた2015〜16シーズンW杯で、世界最強のマルティンス・ドゥクルス(ラトビア)を下して金メダルに輝き、世界にその名を知らしめた。
今シーズンのW杯初戦でも銀メダルを獲得。特にスタートの速さは世界トップクラスである。メダルを獲得すればスケート種目以外で韓国初の冬季五輪メダルとなるが、ホームで戦う利点を生かせば金メダルもあり得ると見込まれている。
崔載遇(モーグルスキー)
スランプ脱出!ソチの雪辱へ
.jpg)
14年ソチ五輪で韓国選手史上初めてフリースタイル決勝に進出した「韓国スキーの希望」だ。同五輪では、決勝2回戦でコースから外れて失格となってしまったため、平昌でのリベンジに期待がかかっている。
この4年間、スランプも経験したが、今年2月の札幌冬季アジア大会では銀メダルを勝ち取り、8月のオーストラリアン・ニュージーランドカップでは4位に入るなど調子を上げてきている。
金マグナス(クロスカントリー)
アジア大会で金メダル
.jpg)
16年のリレハンメル・ユース五輪で金メダル2個と銀メダルを獲得してその名が知られるようになった。昨年2月の札幌冬季アジア大会では金メダルに輝いている。帰化選手ではなく、ノルウェー人の父と韓国人の母の間に生まれ、二重国籍を持っている。
実力もさることながら、見た目は外国人のようだが、釜山なまりの韓国語で話すことから人気を集めている。
李相昊(スノーボード)
急成長でメダル圏に
.jpg)
昨年2月の札幌冬季アジア大会で、回転と大回転の2冠を制し、韓国に同種目のアジア大会初となる金メダルをもたらした。3月のW杯では大回転で銀メダルを獲得し、世界選手権では5位となった。
地元開催の五輪を控えテクニックが急成長しており、間違いなく五輪ではメダル圏内の選手となるだろう。
(2018.01.01 民団新聞)