掲載日 : [2017-12-28] 照会数 : 13074
快走…KTX京江線一番列車…江陵市長「大きな変革の時代に」
[ 12月21日、江陸駅で行われたKTX京江線の開通式 ] [ KTX京江線一番列車で江陸駅に到着した乗客たち ]
会場への足 乗心地も上々 平昌五輪の競技会場エリアとソウルや仁川国際空港などを結ぶ高速鉄道のKTX京江線が12月22日に営業開始した。
この日、夜明け前の午前5時30分、ソウルと江陵から歴史的な一番列車が出発し、定刻通り7時8分に到着した。ソウル駅と江陵駅では出発・到着する最初の乗客を歓送・歓迎する行事を行った。
ソウルに向かう第1号客は朴サンドンさん(59・江陵市)で、江陵駅に向かう1番客は崔鉉錫さん(26・京畿道南楊州)だった。2人には平昌五輪とパラリンピックのマスコット、スホランとバンダビのぬいぐるみとオリンピックスカーフ、江陵地域高級リゾート無料宿泊券、KTX無料利用権、平昌冬季五輪の入場券などがプレゼントされた。
崔さんは「これまでは車やバスで来たけど、1時間半で到着し、とても速く感じた。乗り心地も良かった。五輪ではボランティアをするので、入場券は家族にあげたい」と笑顔で話した。
一番列車は江陵発、清涼里発ともに中間停車駅も含め、売り切れの満席で、KTX開通にかける市民と観光客の期待の高さをうかがわせた。
崔明煕江陵市長は「学生時代の40年前、ソウルまで10時間も列車に乗ったが、今では2時間もかからない。感無量だ」とし、「江陵は冬季五輪とKTX京江線開通を契機に大きな変革の時代を迎えることになるだろう」と述べた。
「欧州への始発点に」開通式で李首相 将来の接続期待 前日の21日には、江陵駅で李洛淵首相をはじめ、崔文洵江原道知事、李煕範平昌五輪組織委員長、崔明煕江陵市長、沈在國平昌郡守と地元国会議員と国土交通部、文化体育部、韓国鉄道関係者と地元市民ら合わせて800人が見守る中、開通式を開いた。
李首相は「KTX京江線が平昌五輪成功を牽引しながら、観光産業発展の起爆剤となる。将来、シベリア横断鉄道を通って、欧州まで行く始発点になってほしい」と期待を込めた。
崔知事も「韓国戦争の後、離れ島のような存在だった江原道が一つの障壁を克服した」とし、「今後、大陸鉄道で接続され、環東海クルーズ航路と襄陽空港と連携され、平昌五輪最大の遺産として残るだろう」と述べた。
(2017.12.28 民団新聞)