掲載日 : [2022-10-16] 照会数 : 1327
保護司として20年の李秀夫さんを功労者表彰…渋谷区
[ 表彰状を手にする李秀夫夫妻と長谷部健区長(右) ]
保護司として20年間、東京・渋谷区(長谷部健区長)で地域福祉の増進に貢献してきたことが認められ、在日韓国人の李秀夫さん(76、財団法人善隣厚生会理事長)が、区政最高の栄誉とされる「渋谷区区政功労者」に選ばれた。表彰式は4日、区制施行90周年を記念して区内で行われた。
功労者に選ばれたのは合わせて12人。李さん以外では町内会や商店街などの自治団体役員や消防団で長年、地域社会の発展に貢献してきた人たち。いずれも地元の各団体からの推薦を受け、区役所が審査して最終的に決定した。長谷部区長から表彰状と花束、斎藤竜一区議会議長から記念品が手渡された。
李さんは2002年、日本国法相から委嘱を受けて渋谷区の保護司に就任。地域の保護司会にも積極的に参加し、保護司会に関する連絡および調整にあたってきた。
善隣厚生会理事長に就任すると、懸案だった厚生保護施設の全面改築を16年になし遂げた。このとき、地域からの反対運動はなかった。これは地元の青年ボランティア団体「BBS会」と共催で「餅つき大会」を継続するなどして住民に施設への理解と協力を得てきたことが幸いした。施設落成後は寮生が毎週日曜日、甲州街道に架かる歩道橋に出向いて清掃を続けている。
李さんは18年には藍綬褒章を受章している。