日本で最大級の韓日文化交流イベント「韓日祝祭ハンマダン」が、東京・千代田区の日比谷公園で開催された。9月27日の開幕式では日本側実行委員会の佐々木幹夫・鄭進両実行委員長が開幕を宣言。柳興洙駐日大使の歓迎のあいさつに続き、韓日議員連盟の金泰煥会長代行、中根一幸外務政務官、日韓議員連盟の額賀福志郎会長が祝辞を述べた。この後、高円宮久子妃、福田康夫元首相、公明党の山口那津男代表、民団中央本部の呉公太団長らが加わり、14人で、韓国では結婚式にも登場する縁起のいい瓢(ふくべ)を型どったくす玉を割った。
東京での韓日祝祭ハンマダンは今年で6回目。ステージでは趣向を凝らした韓日両国の伝統芸能パフォーマンス集団が代わるがわる競演。さながら年末のNHK紅白歌合戦のような盛り上がり。観客は「楽しんでます!」と笑顔を見せた。
「韓国音楽友の会」が歌で韓日の友好を訴えれば、韓国と日本の双方の要素を取り入れたよさこいチーム「よさこいアリラン」は、躍動する踊りで韓日が出会い、心をひとつにする喜びを表現した。双方とも日本人を主体としたチームだ。
2日目の韓日交流ステージは「鳳山タルチュム(鳳山仮面踊り)」で幕を開けた。演じたのは韓国・鳳山地方で仮面舞劇の継承と普及に努めている伝統芸術団体。コミカルな身振りと動作で社会風刺的な内容を表現した。
最後のK‐POPコンサートは例年どおり、最高の盛り上がりとなった。チケット600席は事前に抽選で配布済み。手にできなかった若い女性ファン300人以上が早朝から行列をつくり、開場と同時に立ち見席を目指して猛ダッシュした。
常設ブースでは韓紙を使って手鏡やペン立て、コースターをつくる工芸コーナーが親子連れや若いカップルの人気を集めた。韓服試着コーナーでは韓服姿のわが子をカメラに収める母親の姿が目立った。
韓食の販売コーナーではなかでもトッポキとホットクのブースに長い行列ができた。
公園内はイチョウの樹から熟した多数の銀杏の実が落ち、すっかり秋の雰囲気。だが、祝祭の期間中は真夏を思わせる気温が続いた。会場から離れた静かな木陰では、初老の夫婦が、チヂミを肴に冷えたマッコリを仲良く酌み交わしていた。
韓国伝統料理研究家の姜連淑さん(渋谷区)は、「去年よりも和やかな雰囲気で、演出にも細かいところに気配りが感じられた。だから、みんな心から楽しんでいる。韓日交流のおまつりはすっかり市民権を得たと確信している」と語った。
主催者発表によれば、28日まで2日間の入場者は5万人を数えた
(2014.10.8 民団新聞)