掲載日 : [2021-03-03] 照会数 : 7168
「韓日正常化、一日も早く」…3.1独立宣言102周年記念式
[ 記念式典の最後に決議文を採択したあと国旗を手に万歳三唱をする前列左の呂健二団長、右は姜昌一駐日韓国大使 ]
姜昌一大使が初参席、祝辞
韓半島全域で「大韓独立万歳」を叫び、日本の植民地統治に反対した「己未3.1独立宣言」が宣布された「3.1独立運動」の102周年中央記念式典が1日、韓国中央会館で開かれた。
新型コロナウイルスの関係でソーシャル・ディスタンスを講じ、民団中央、東京本部、中央傘下団体の役員、公館など80人程度に縮小した。姜昌一駐日大使も着任以来、民団の公式行事初の参席となった。
東京本部の李壽源団長は開会辞で「韓日関係は在日同胞社会の死活問題だ。民団は創立以来、韓日友好の懸け橋的な役割を果たしてきた。どんなときでも、私たちは『仲良くしよう』をモットーに地域社会に訴えてきましたが、韓日友好の確固たる場作りの先頭に立つ」と誓った。
申大永東京本部副団長が「己未独立宣言書」を朗読した後、姜昌一大使が壇上に立った。
姜大使は「韓日関係の悪化が続いており、最も辛い思いをしているのが在日同胞だということをよく知っており、胸が痛む思いだ」とまず説き起こした。その上で、「▽コロナとポストコロナの共同対応▽経済協力▽東京五輪成功▽韓半島非核化と平和プロセスの推進など、両国は共生・共栄のために手を携えるべきことが多い」とし、「一日も早く両国と両国国民のために関係が正常化されなければならない。韓国政府は韓日関係の未来志向的な発展に向けて地道に努力していく。日本政府もこうした努力に同参してくれることを信じる」と述べた。
中央本部の呂健二団長も「コロナ禍に加え、韓日関係悪化で厳しい状況だが、韓日友好親善の火種を民団を中心に民間交流から掘り起こすべきだ」と呼びかけた。
この後、①在日同胞の生活と権益を守り、次世代育成に全力②3.1精神を継承し在日同胞社会の大統合に注力③韓日友好親善に積極寄与する-との決議文を採択し、夫昇培民団東京本部常任顧問の音頭による万歳三唱で締めくくった。
(2021.03.03 民団新聞)