【福岡】民団福岡支部(崔博徳支団長)主催の陶芸教室が好評だ。陶芸家の金辰雄さんの指導で、毎月第2・第3木曜日に開かれている。6月からスタートし、これまで茶碗や猫型はし置き、花瓶などを製作してきた。
受講生は7、8人。金さんの意向で少ない人数に抑えている。陶芸に初めてチャレンジした林吉植さんは、「作るほどにおもしろくなってきた。創造の喜びとでもいうのだろうか」と、はまった感じだ。
金さんは「年配の人がほとんどなので、最初はうまくできるか心配だったが、回を重ねるうちに上達してきた。手びねりの方法なので、自然な造形の作品でなかなか味がある」と評した。ある程度たまれば、まとめて焼きあげるという。
博多生まれの金さんは事業を営んでいたが、40歳を目前にして陶芸の道を目指した変わり種。陶芸家梶原藤徳氏に弟子入りし、2年間、住み込みで学んだ。その後、韓国で2年間、韓国語を学んでから、利川の陶窯で修業した。
戻ってから、福岡市郊外に「うみがめ工房」を設立。「陶芸の世界は奥が深い。20年過ぎてようやく焼物がわかり始めてきた感じだ」という。
問い合わせは民団福岡支部(TEL092・431・7461)。
(2013.9.11 民団新聞)