韓日共同製作ドュメンタリー映画「李藝‐最初の朝鮮通信使」(乾弘明監督、李藝啓蒙推進実行委員会製作)が、各地の劇場・ホールで好評を博している。1日土曜日に東京、名古屋、大阪、広島の各劇場で初日を迎え、翌日曜日にかけての2日間で実行委員会の予想を上回る観客が劇場に足を運んだ。これから11月にかけて上映会場は合わせて17都道府県に広がる見込みだ。単館上映としては異例の人気といえそうだ。
映画は日本との間の外交や経済・文化交流に尽くした朝鮮王朝時代の外交官、李藝を通して韓日交流の歴史を見つめたドキュメンタリー。韓国人俳優のユン・テヨンさんが李藝の足取りをたどる。
東京のヒューマントラストシネマ有楽町(電話03・6259・8608)は朝10時からのモーニング1回だけの上映。公開初日となった1日は上映30分前にチケットを完売した。29日で終了予定だったが、引き続きロングラン上映されることが決まった。
名古屋・名演小劇場(電話052・931・1701)でも1日の初日は、映画でナビゲーター役を務めた韓国人俳優ユン・テヨンさんの舞台あいさつを楽しみにした観客が多数押し寄せ、整理券を配ったほど。22日以降は午後12時5分からの1回上映になったが、7月5日まで上映日程が延びた。12日の愛媛県松山市内の劇場シネマサンシャインエミフルMASAKIでは席が足りず、一部の観客が通路に座った。
劇場公開のない富山市、岐阜市、大垣市などではホールを借りて自主上映した。各会場とも主催した啓蒙推進実行委員会の予想を上回る300人以上が観覧した。
現在、広島・シネフク大黒座(電話084・932・3381)で朝10時からのモーニングと夜7時からのナイトで各1回上映中。7月に入ると札幌市のディノスシネマズ札幌劇場(電話011・221・3802)で6〜12日まで1日1回上映。青森市のシネマディクト(電話017・722・2068)は20日からモーニングで1回上映する。また、やまと文化フォーラム(電話0742・36・3377)は13日、奈良市の奈良ロイヤルホテルで上映会とトークセッションを行う。
9月には沖縄・桜坂劇場(電話098・860・9555)と兵庫・元町映画館(電話078・366・2636)で上映、福島のフォーラム福島(電話024・533・1515)は11月からの公開を予定している。
(2013.6.26 民団新聞)