シンポで現況と課題報告
【京都】「民族まつり(マダン)」の担い手が全国から集まり、意見を交わす「全国交流シンポジウム」(同実行委員会主催)が7日、故郷の家・京都であった。京阪神地区を中心に、東京、神奈川、長野、福岡県からも参加。全21団体78人が取り組みの現況と課題、これからの展望について報告した。
民族まつりが全国に広がる契機をつくったとされるのは83年秋、在日同胞2世の若者が中心となって大阪市生野区で開催した「生野民族文化祭」だった。当初は韓国・朝鮮の民族まつり的な色彩を強く出し、日本人が異文化を楽しむという関係だったが、各地に広がるにつれて新渡日を含む外国人と日本人による多民族・多文化共生まつりへと変化していった。
実行委員会を代表して飯田剛史さん(大谷大学教員)が「全国各地のマダンの交流と発展の可能性を探っていきます」と述べた。
(2012.11.7 民団新聞)