掲載日 : [2018-03-16] 照会数 : 5650
米朝首脳、5月会談へ…金委員長のメッセージをトランプ大統領受諾
[ 鄭義溶国家安保室長から金正恩委員長との会談の説明を受けるトランプ政権幹部
]
文在寅大統領の特使として5〜6日に北韓を訪問した後、8日から訪米していた青瓦台の鄭義溶国家安保室長らが11日午後、帰国した。鄭室長は金正恩朝鮮労働党委員長との会談内容などをトランプ米政権に説明し、金委員長のメッセージを伝えるとともに米朝首脳会談の5月開催を仲介した。トランプ大統領はこれを受け入れた。
鄭室長は「国民の声援のおかげで、4月末の南北首脳会談の開催が決まり、米朝間の首脳会談も実現する見通しとなった。韓半島の非核化目標の早期達成と平和定着に向けた韓米大統領の強い意志と決断に敬意を表す」と話した。また、南北首脳・米朝首脳会談が成功裏に開催できるよう準備に万全を期すと強調した。
安倍首相にも訪朝内容説明
一方、韓国特使団の一員として金正恩朝鮮労働党委員長と会談した徐薫国家情報院長は訪米後の13日、安倍晋三首相と首相官邸で面会した。安倍首相は北韓が非核化を前提に対話をすることを評価すると述べた上で、非核化へ具体的な行動を取ることが重要だと強調。韓米日が連携し、北韓の核・ミサイル問題や拉致問題の解決に向けて全力を尽くす考えを示した。
徐院長は「金委員長が直接、非核化の意思を表明したことは大変意味がある。平昌五輪を機に起こった韓半島平和の波が良い流れへとつながるためには、韓日間の協力が何より重要だというのが文大統領の思いだ」と述べた。また、「今後、韓日の両首脳間が意志を結合し、緊密に協力していくことが重要だ。こうした流れは安倍首相と米国のペンス副大統領が平昌五輪の開会式に出席する良い雰囲気から始まった」と述べた。
徐院長は「首相は南北首脳会談や米朝首脳会談が有意義に開催されるようあらゆる協力をすると話した」と明かした。
(2018.3.16 民団新聞)