サッカー・ワールドカップ(W杯)ロシア大会に出場する韓国代表チームの壮行会が21日、ソウル市庁前の広場で開かれた。
壮行会には申台龍監督が14日に発表した予備エントリー28人のうち負傷で脱落したMF権昶勲(仏ディジョン)をはじめ、負傷中や所属チームの日程が終わっていない5人を抜いた22人が参加した。
W杯を控えた代表チームの初招集がファンとともに行うイベントとして企画されたのは今回が初めてだ。市庁前には朝早くからファンが駆けつけ、熱い声援を送りながら選手たちを激励した。
申台龍監督は「予選3戦全敗ではと心配する声もあるが、初戦のスウェーデンですべてを見せる。勝てば、メンバーたちは一気に奮起するだろう」とし、「厳しい状況だが選手たちには『できる』と伝え、『一丸となって作り上げていこう』と話した」と説明した。
主将のMF奇誠庸(英スウォンジー)も「負傷者もいて厳しいが、個人的には期待している」とし、「主将としてみんなを引っ張って、国民のみなさんに大きな力と喜びを与えたい」と決意を語った。
大抜擢された最年少のMF李承佑(20・伊ベローナ)は「幼いころから夢だった代表メンバーに選ばれ、光栄であり緊張している。最高のプレーヤーたちと戦いながら多くを学びたいと」と意欲を燃やした。
元代表監督の車範根氏や洪明甫韓国サッカー協会専務理事らも顔をそろえ、選手たちを激励した。車氏は「選手たちがW杯で頑張れるただ一つの方法はファンの応援だけ」とし「韓国を代表する選手たちが相手の壁を崩すために各自の能力を存分に発揮してほしい」と激励した。
韓国ギャラップが16~17日に実施した調査によると、ロシアW杯で韓国代表の成績は、優勝1%、4強3%、8強8%、16強25%と、37%が16強以上を予想した。一方26%は予選敗退を予想し、37%は意見を留保した。
また活躍が期待される選手2人までをたずねた結果(自由回答)、38%がFW孫興民(英トットナム)を挙げた。2位はMF奇誠庸とMF李承佑でともに11%だった。
孫興民は「責任を感じる。ファンが笑顔になるなら自分は涙を流してもかまわない。奇誠庸先輩とチームをうまく引っ張っていく」と誓った。負傷で抜けた権昶勲の空白についても「李承佑がうまくやりそうだ。自信もあり、サポートすれば実力を見せると思う」と話した。
壮行会後、選手たちは坡州にある国家代表トレーニングセンター(NFC)へ移動し、練習を開始した。代表チームは6月3日の出発前までに、ホンジュラス、ボスニア・ヘルツェゴビナと強化試合を行い、申監督は2試合の結果をもとに最終メンバー23人を確定する予定だ。
(2018.05.30 民団新聞)