「第1回文京えほんパークレット」
韓国、日本を含む7カ国の絵本の展示や読み聞かせなど、多彩な文化を親子で楽しむ地域国際交流イベント「第1回文京えほんパークレット」が13日、東京・文京区小石川の小石川モノガタリなど3会場で開かれる。文京区、同教育委員会、大使館、各国文化機関などと協働して開催される同イベントのテーマは「いろどり」。実行委員長の稲吉福司さんは「それぞれ異なる彩りを持つ国と文化の色を私たちが享受して、自分たちの色として発信していきたい」と語る。
同イベントは、文京区社会福祉協議会の依頼を受けて、今年9回目を迎えた「神楽坂えほんパークレット」の文京区版として開催される。
このイベントは、会社から稲吉さんへ、社会貢献推進の使命があり、自ら考え具体的に実現させたものだ。「本は人を社会を豊かにする。本の文化を残したいという思いからスタートさせた」
最初、神楽坂では50人規模のイベントとして、日本の絵本の読み聞かせだけで始まった。その後、一緒にやりたいと声をかけたのが、韓国と日本の絵本を、お互いの国で紹介する活動などを行っている東京の絵本団体「日韓絵本交流会」だ。第4回から加わった。
現在、イベントの趣旨に賛同し、協力しているのは駐日大韓民国大使館韓国文化院をはじめ、日本、イタリア、フランスの各国文化機関、キューバ、ドイツ、モルドバの各駐日大使館の7カ国。参加者は延べ1100人までに拡大した。
イベントのキーワードは「親子で文化教養を五感で楽しむ」。「このイベントをやることによって親子の会話が変わるし、兄弟や友だちも変わる。文化教養はエネルギーになる。異なる文化をイベントから発信して、社会をより豊かにしていきたい」
当日は、韓国の絵本作家、クァク・ミンスさんが読み聞かせを、ワークショップでは同会が韓国絵本を読んで、参加者と一緒に大きな絵を描く。
その他、遠州茶道宗家家元の次女、小堀優子さんによる茶道、ドイツ大使館のホーボルト・幸夫さんによる絵本の読み聞かせも。また、2015年の日本音楽コンクールで15歳という最年少で優勝した戸澤采紀さんのバイオリン演奏、全員でワルツを踊るなどのプログラムを用意している。
神楽坂では、駐日モルドバ大使館からヴァシレ・ブマコフ特命全権大使夫妻が訪れ、大使自ら絵本の読み聞かせを行い、会場を沸かせた。「韓国大使にもどこかのタイミングでイベントにお越しいただいて、韓国代表として韓国の文化を発信していただけたらこんなにいいことはない」「私たちはこれからも文化交流の環境作りのために手を携えて、共に構築していきたい」
「第1回文京えほんパークレット」の詳細はホームページを参照。(
https://bunkyoparklet.wixsite.com/childrensbook)。
(2019.10.02 民団新聞)