掲載日 : [2019-09-11] 照会数 : 6871
渡来人の里で 韓国白菜栽培 大根も5千本契約
[ 谷ヶ崎市長(中)が立ち合った契約式 ]
【埼玉】一社新宿韓国商人連合会(呉永錫会長)は8月30日、日高市役所で高麗高齢者農業生産集団(斎藤篤集団長)と韓国白菜の委託栽培契約を交わした。今年で5回目。
日高市から谷ケ崎照雄市長、駐日韓国大使館から金安那公使参事官兼総領事と東京韓国教育院の徐甫潤院長、在外同胞財団の張正煥日本駐在官、民団埼玉本部の景民杓常任顧問らが見守った。席上、谷ケ崎市長は、「日高市は韓国との関係が深い。日韓のぎくしゃくした関係で地方自治体の交流をとぎらせてはならない」と強調した。これに対して金総領事も「民間交流を通してお互いが未来のために頑張ることが日韓のためになる」と賛同した。
高麗高齢者農業生産集団が栽培するのは韓国産の種を使用した白菜1万5000株。同じく大根も5000本を予定している。大根は今年から新たに加わった。収穫した白菜と大根は新宿韓国商人連合会がすべて買い取り、キムチに加工する。
呉会長は「高麗の地で生産した韓国白菜と大根を通して韓日交流の場を広げていきたい」と抱負を述べ、韓国から取り寄せた種を斎藤集団長に寄託した。白菜の収穫は11月の中ごろ、大根は12月初旬ごろの見込み。斎藤集団長は「これまでどおり美味しいキムチになるよう丹精を込めて育てたい」と語った。
(2019.09.11 民団新聞)