掲載日 : [2019-09-11] 照会数 : 6747
在日無縁の霊 慰霊に区切り、「守る会」20回目
[ 慰霊碑の前で手を合わせる河正雄さん ]
【埼玉】真言宗高麗山聖天院勝楽寺(横田辯宥住職、日高市新堀)で5日、「在日韓民族無縁の霊」慰霊祭が営まれた。「聖天院在日韓民族無縁の霊碑を守る会」が呼びかけて毎年執り行っている。今年で20回目。
霊域の山腹に建つ碑は被植民地統治期に日本に渡り、亡くなった在日韓民族無縁仏の慰霊・供養を願う在日1世、尹炳道氏(故人)が発願し、同寺の横田辯明住職(当時)と在日2世の河正雄さんの協力を得て造成・建立した。周囲には伝統様式の八角亭が建ち、檀君、広開土大王、王仁博士など偉人の石像が見下ろしている。
はじめに「守る会」当番の高橋芳雄さんが梵鐘をつき、参列者20数人が碑に線香を手向けた。「守る会」発足当初から「当番」を続けてきた河さんは「今日、私たちの幸せがあるのは20世紀の不幸で困難な時代を生きてきた先輩がたのご苦労があったからこそ。過去を風化させず、御霊が安眠できるように、そして韓日両国の友好親善を願っている」と語った。
「守る会」としての慰霊祭はこれが最後となる。
(2019.09.11 民団新聞)