掲載日 : [2020-10-20] 照会数 : 5453
京都王仁LCが「子ども食堂」再開…約半年ぶり、手応え確認
[ 9月は3日間、試験的に一般客にも開放した(宇治市) ]
【京都】京都王仁ライオンズクラブ(金政弘会長)が2月から中断していた「子ども食堂」を宇治市内で約半年ぶりに再開した。コロナ禍は京都市内で少し落ち着いてきたとはいえ「まだ油断はできない」と試行錯誤の末のスタートとなった。9月は子どもたちの濃厚接触を避けるため20日から22日まで連休期間中の3日間、昼間時間を利用して分散開催した。
これまで利用者は子どもとその保護者に限っていたが、「敬老の日」とも重なり「家族みんなで訪れてほしい」との願いを込めて一般客にも開放した。名称は「子どもブランチ食堂」。婦人会南京都支部(鄭年子会長)が配膳、検温と消毒の案内も含めた接客業務、片付けを手伝った。
メニューも豊富で多彩なものにした。通常は主食、副菜、スープで夕食の献立を構成していたのに対し、フードメニューは鶏の出汁を使った本格的なカレー、マーボ豆腐など6種類に。いずれも化学調味料は一切使わず、基本の仕込みにたっぷり時間をかけている。
これは「子どものころから自然の味を覚えてほしい」という金会長の思いが込められているためだ。ドリンクもモーニング客のため、新たに金会長肝いりのサイフォンコ‐ヒーを加えた。
初日はまったく来客がなく終了。2日目は親子3組12人、3日目は親子20人でにぎわい、主なフードメニューをほぼ完売した。
子どもたちはクラスや学年を超えて交流し、親どうしは子育ての相談をしていた。主催者は「子ども食堂は食事だけを提供する場ではなく、アットホームな雰囲気で共に育てる地域子育てコミュニティになっていることに気がついた」と感想を語った。
10月からは通常どおり月末、水曜日夕方からの開催。特別なイベントは行わず、時間を短縮して夕食だけを提供する。
(2020.10.19 民団新聞)