掲載日 : [2020-01-16] 照会数 : 7980
ヘイト行為で初の氏名公表…大阪市条例違反
[ 大阪市役所 ]
【大阪】大阪市は昨年12月27日、市内でヘイト行為を行ったとして政治団体「朝鮮人のいない日本を目指す会」代表の川東大了氏(枚方市)とインターネットまとめサイト「保守速報」運営者の栗田香氏の氏名をホームページ上で公表した。特定の民族や人種への差別をあおる言動の抑止を目的とした条例に基づく。
川東氏は2016年9月、市内の鶴橋駅周辺で「朝鮮人が危険だから日本からいらない」などと差別発言を繰り返し、音声をネットで公開した。栗田氏は16年7月時点で「保守速報」に「朝鮮人撲滅」など在日韓国・朝鮮人を排除する趣旨の記事を引用し、不特定多数の人へ差別的な書き込みを誘っていた。
市民団体の申し出を受けて市が審査会に諮問。審査会も両者のヘイト行為を認定し、氏名公表の答申を出していた。市によれば、同様の条例を持つ自治体で実名公表に至ったのは全国初。同市民団体は「ヘイト行為をする人たちは悪だと公的機関が初めて発表したことは意義深い」と話した。
(2020.01.15 民団新聞)