掲載日 : [2022-08-31] 照会数 : 822
渡来人ゆかりの地で韓国白菜と大根栽培…日高市役所で締結式
[ 仲介役の矢ケ﨑市長(中)と呉永錫名誉会長、高麗高齢者農業生産集団の代表 ]
【埼玉】一般社団法人新宿韓国商人連合会の呉永錫名誉会長は24日、日高市の高麗高齢者農業生産集団(齊藤篤集団長)との間で韓国産の種を使った白菜と大根の栽培契約を結んだ。今年で7年目。締結式は日高市役所で矢ケ﨑照雄市長立会いのもとで行われた。
白菜は1万2000株、大根は9600本の収穫を見込む。事前に押印済みの契約書は市役所で預かっており、この日、矢ケ﨑市長が齊藤集団長と呉名誉会長に直接手渡した。矢ケ﨑市長は栽培の成功を祈りながら、「さらに日韓友好が深まることを期待する」と述べた。
駐日大韓民国大使館の公使参事官を兼任する裵京澤総領事は「キムチはいろいろな食材を混ぜ合わせてつくる。韓日間も同じだ。さらに交流を深めていければいい」と呼びかけた。呉名誉会長は7年間も継続できたことを感慨深げに振り返った。
韓国産の種を使った白菜の栽培は2016年の高麗郡建郡1300年を記念して始まった。2年間の試験栽培を経て日高市の土が生育に適していることがわかり、19年からは新たに大根も加わった。