世界で輝く人材育成を 東京韓国学校 呉公太
本校は1954年、数々の困難を乗り越え民団によって設立された民族学校です。当初生徒26人でスタートし、現在は1400人を超える生徒の学び舎となっています。特別永住、一般永住、二重国籍、日本国籍、一時滞留など多様な生徒たちの要望に応えるべく理事会、教職員が一致団結して、努力した結果、在外韓国学校の中では冠たる存在になっています。
希望する生徒全員を受け入れることができないでいることが悩みですが、第2学校設立や増設など方策を検討し、希望する生徒全員が入学できるよう努力しています。韓国人としての素養を備え、世界に羽ばたける人材の育成、グローバル時代に対応できる人材の育成が最大の目標です。
「国際人」育成を目指す 京都国際学園 李隆男
昨年4月に就任し、9カ月が経ちました。学習環境の改善が理事会の第一の役割と考え、学生達の要望が最も多かったトイレの改修をほぼ終えました。
最近の野球部の活躍で高校への入学希望者は定員を超えていますが、中学への入学生は定員に達しません。国際学校の基本である韓国語、英語学習にさらに力を入れ、また中学生に対する奨学金制度の充実を図り、生徒数の増加を目指します。
卒業後それぞれの分野で国際人として活躍出来る人材育成を目標とし、学生達が楽しい学校生活が送れるよう、教職員の皆様と一緒になって取り組みます。
韓国語・英語教育に重点 金剛学園 趙栄吉
金剛学園は語学教育強化事業のもと、韓国語・英語教育に重点を置いた教育活動を行っています。
特に、韓国語については、金剛学園附設「土曜ハングル学校」のもと、宿泊プログラムとして「ハングルキャンプ」を夏季と秋季に開催し、子どもたちが語学に触れる楽しさを感じられる取組みを行なっています。英語については、有名英会話教室「ベルリッツ」と提携した英会話プログラムや街頭の外国人に英語で取材する「英語インタビュー」を実施するなど、生徒たちがより積極的に英語を活用できる環境づくりに努めています。
子供たちは我々には計り知れない大きな可能性を秘めております。彼らにより良い教育を施すことを使命と考え、今年1年も教職員一丸となって努力します。
「新学生寮」今年度中に 白頭学院 高敬弼
新校舎竣工から3年が過ぎ、学校安全面を含めハード設備は満足できる水準に到達したと自負しております。引き続き学校の本分である民族教育と、進路指導の充実を重ねる所存でございます。
2019年度の大学入試においてもAO入試など一部の結果しか出ておりませんが、前年に引き続き日本国内では「関関同立」を初め主要大学合格を勝ち取り、韓国の大学も、延世、成均館、慶煕大学など有名大学合格を果たしております。継続して進めている語学教育もレベルが一層上がり、韓国語検定や英検の合格実績も倍増しております。
大阪メトロ(地下鉄)が募集する地下鉄利用観光客の通訳ボランティアには建国高校生たちが昨年に続き多数応募し、「なんば駅」周辺で活躍するさまは、メトロ当局からも高く評価されました。
また、クラブ活動においては「伝統芸術部」が14年連続、「吹奏楽部」も2年連続で全国大会出場を果たし、「女子バレーボール部」は全国でも有数の激戦地大阪で、決定戦まで進みました。
本年も、「全国から建国へ、そして世界へ」をスローガンに掲げ、民族教育と進路指導を充実させてまいります。また民間寄宿舎との提携だけでは不足であるとして、今年度中に学生寮を完成させるべく、「新学生寮建設委員会」を立ち上げました。
これからも常に民団をはじめとする幅広い同胞諸団体の助成や奨学金制度に支えられてきたことを再認識し、役員・教職員一丸となって、将来、韓日間、また国際的な懸け橋の役割を果たす生徒を育てる努力を続けます。
(2019.01.01 民団新聞)