掲載日 : [2020-06-26] 照会数 : 6959
「ふれあい館」への脅迫年賀状「悪質な憎悪犯罪」
被疑者再逮捕で外国人人権法連絡会声明
【神奈川】「在日韓国朝鮮人をこの世から抹殺しよう」などと記載した脅迫年賀状を今年1月、川崎市ふれあい館に送ったとされる男性が12日、威力業務妨害の疑いで警察に再逮捕されたことがわかった。
神奈川新聞の報道によれば、この男性は川崎市の元職員(69)。1月27日には現役の男性職員あてに「ふれあい館を爆破する」などと記載したはがきも送っていたという。
学者や弁護士らでつくる「国内人権機関」の実現をめざすネットワーク「外国人人権法連絡会」は12日、「声明」を発表。同被疑者の行為は「在日コリアンを苦しめ続けた悪質なヘイトクライム(憎悪犯罪)」であるとして日本政府に人種差別撤廃条約上の義務に合致した緊急対策を求めた。
具体的には①政府内にヘイトクライム対策担当部署の設置②警察官・検察官・裁判官をはじめとする全公務員に対する人種差別撤廃研修の制度化③川崎市全職員の人種差別撤廃のための研修、首長・市議も含めた人種差別を禁止する倫理規定整備など。
(2020.06.25 民団新聞)