掲載日 : [2018-08-15] 照会数 : 6142
「四万十平和の塔」徴用犠牲者慰霊…民団高知が献花
[ 碑に献花する参列者 ]
【高知】民団高知本部(鄭慶文団長)は7月31日、高岡郡四万十町下道に建つ「四万十平和の塔」(津賀ダム平和記念碑)を訪れた。同本部から鄭団長をはじめとする任職員・団員9人が参列し、幡多高校生ゼミナールや町民とともに献花した。
「四万十平和の塔」は第2次世界大戦中、津賀ダム建設工事に徴用され、事故などで犠牲となった韓半島出身者の労働者の霊を慰めようと幡多ゼミの生徒たちが08年に建立を決め、約1年かけて地元住民らと完成させた。
高さ2・3㍍、幅1・2㍍。ダムの導水路工事で出たと思われる石を約300個拾い集め、積み上げた。中には犠牲者の眠る無縁墓地から採った土を納めてある。最上部には韓国の代表的な鳥、カササギの首に似た石を載せた。
鄭団長は「これからも皆様とともにこの活動を続けていきます」と約束した。
(2018.08.15 民団新聞)