掲載日 : [2022-02-02] 照会数 : 2444
注文からレジまでセルフ完結を提案…「焼肉ビジネスフェア」
[ 非対面・非接触の自動化システムブース ]
焼肉業界と肉料理を扱うすべての外食・飲食業界を対象とした専門展示会「焼肉ビジネスフェア」(同実行委員会主催)が1月19、20の2日間、東京・池袋で開催された。「居酒屋JAPAN2022」との共同開催。134社が227ブースを形成した。
店舗運営機器ではコロナ禍で非対面・非接触の自動化システムの提案が複数見られた。ある券売機メーカーが近日、リリースを予定しているのはオーダーから支払いまで待たずにセルフで完結するというもの。
注文はスマートフォンでQRコードを読み取るだけ。会計は現金、クレジット、電子マネーに対応している。レジオペ業務の軽減で将来の人手不足と人件費アップの解決が図れると話している。
担当者は「セルフ方式がニューノーマル時代の主流になるのは間違いない」と展望している。
業務用商材ではえぞ鹿、猪などのジビエや、ダチョウ、ラム(羊)などの希少肉を扱う専門食肉卸の出展も見られた。扱い業者によれば驚くほど臭みが少なく、風味もよい。鉄分やカルシウムも豊富で、リーズナブルなのだという。担当者は「家畜に比べたら価格も安い。日本内のマーケットを考えたらまだまだだけに伸びしろがある」と話している。
来場者は1万4529人を数えた。次回は7月5・6の両日、大阪南港ATCホールで。
新井・焼肉協会名誉会長の特別セミナーも
事業協同組合全国焼肉協会の新井泰道名誉会長が1月20日、特別セミナーで「焼肉界の若い世代に伝えたいこと」と題して講演した。これは焼肉フェア関連企画の一つ。
焼肉はコロナ禍で外食産業全体が苦境の中、比較的落ち込みが少なく、回復も早かった。居酒屋からの参入も見られたのが象徴的。将来にわたって成長産業の一つであることは間違いないようだ。だが、新井名誉会長は「素人でも参入できる業態だとあまり簡単に考えるべきでない」と警鐘を鳴らした。
(2022.02.02 民団新聞)