掲載日 : [2018-06-27] 照会数 : 6023
韓日共生の教え、次代へ継承誓う…金兩基さんしのぶ会
【静岡】4月に84歳で亡くなった日韓比較文化学者の金兩基さんを偲ぶ会が16日、静岡市内のホテルで営まれた。民団静岡本部(李宜弘団長)の関係者や朝鮮通信使関連の地元団体、大学教授当時の教え子ら県内外から約150人余りが出席した。
駐横浜総領事館の李明烈総領事や静岡市の小長谷重之副市長らが弔辞に立ち、朝鮮通信使のユネスコ記憶遺産登録や人権問題に尽力した故人の業績を振り返った。
ドキュメンタリー映画監督の鄭秀雄さんは韓国からビデオメッセージを寄せた。このなかで著書の『仮面の中の日本人』や『これ韓国、あれ日本』を取り上げ、「ユニークな洞察力は韓日関係を考えるうえで新鮮な視座を与えてくれた」と振り返った。
献花を終えた民団関係者らは「先生が託してくれた『民族や国籍を超えていかに共生することができるかが重要である』というメッセージを次代に継承していきたい」と語った。
(2018.06.27 民団新聞)