掲載日 : [2019-09-11] 照会数 : 6030
ソウルの韓日祝祭ハンマダン
[ 韓日祝祭ハンマダン・ソウル ]
規模縮小だが にぎわう
「相互理解の基盤に」
韓国と日本の最大の文化交流イベント「韓日祝祭ハンマダン(韓日交流おまつり)2019・イン・ソウル」が1日、ソウルのCOEXで開かれた。例年より規模が縮小されたが、若者や家族連れでにぎわいを見せた。
開会式で韓国外交部の李泰鎬第2次官は両国関係悪化に触れ、「歴史を直視し、賢明に問題を解決していくが、それとは別に実質的に必要な協力は持続していくことを期待する」とし、「両国は困難があるたびに賢明に克服し、協力してきた歴史も有している。これは、民間レベルで深く根を下ろした交流と、相互理解があったからこそ可能だった」と言及、1998年の「韓日パートナーシップ宣言」を取り上げながら、「共同宣言の精神を継承し、地理的にも文化的にも最も近い国である日本と共に未来を切り開いていけると思う。おまつりをはじめとするさまざまな民間交流が継続すれば、両国の協力をけん引していく力になる」と強調した。
日本から出席した鈴木憲和外務政務官も「現在の悪化している両国関係を大変残念に思っているが、こういうときこそ両国間の人的交流は益々重要だ」とし、「政府は両国関係の将来のため、相互理解の基盤となる民間交流は今後も継続すべきだということを随時にわたり明らかにしてきた。青少年交流をはじめとする交流事業を韓国側と協力しながら、力強く進めていきたい」と示した。
体験イベントに人気
日韓議員連盟幹事長であり、日韓親善協会中央会会長の河村建夫氏も出席し、祝辞を述べた。イベントは両国の国交40周年を記念するため2005年に始まり、毎年開かれている。
会場には様々な着物や浴衣を試着して記念撮影ができる文化体験ブースが最も人気が高かった。また、日本の地方自治体が観光誘致などのブースも設置した。
イベントを訪れた人たちからは、「両国の指導者は対立をあおらず、どうすれば国民同士が仲良く暮らせるか道を探ってほしい」など、関係回復を願う声が相次いだ。
日本では9月28、29の両日、東京・日比谷公園で開催される。
(2019.09.11 民団新聞)