掲載日 : [2018-12-06] 照会数 : 5449
高句麗古墳の壁画図録...国立文化財研が刊行
国立文化財研究所は26日、北韓と中国の高句麗古墳21基に残る壁画の模写をまとめた図録を刊行したと明らかにした。
壁画の模写は、北韓の美術創作の拠点である万寿台創作社に所属する画家たちが手がけたもので、ソウル市立の漢城百済博物館が所蔵する。
同館は南北統一問題に取り組む韓国の団体と個人所蔵家から古墳壁画の模写と模型の寄贈を受けた。高句麗古墳壁画の模写の保有数は韓国最多。
図録には、安岳1、2、3号墳や江西大墓など平壌と黄海道一帯にある高句麗壁画古墳15基と、中国・集安の壁画古墳6基の模写が収録された。
研究所の関係者は「壁画には高句麗の生活風俗をはじめ、星座、人の姿が細かく残っている」と説明した。
高句麗古墳壁画の模写は日本による植民地時代、古墳を発掘する際に石室内部を記録するために始まったという。
図録は韓国の国立図書館と国内外の研究機関に配布される。研究所の文化遺産研究に関するウェブサイト(portal.nrich.go.kr)でも閲覧可能だ。
(2018.12.05 民団新聞)