掲載日 : [2020-10-02] 照会数 : 5710
映画も大ヒット?大ベストセラー「82年生まれ、キム・ジヨン」
[ チョン・ユミ(右)とコン・ユは3度目の共演(©2020 LOTTE ENTERTAINMENT All Rights reserved.) ]
9日から全国公開
◆チョン・ユミ熱演
女性が背負う理不尽な扱いを描いた小説を映画化した、キム・ドヨン監督の「82年生まれ、キム・ジヨン」が10月9日から、東京の新宿ピカデリーほか全国で公開される。
作家、チョ・ナムジュ「による『82年生まれ、キム・ジヨン』は、2016年に刊行されるや、女性たちの共感を呼び130万部を超える大ベストセラーになった。
本書は、台湾、イギリス、イタリアなど22カ国・地域での翻訳出版が決まっている。日本では18年に翻訳出版されると社会現象を巻き起こし、異例の大ヒットとなった。
結婚、出産を機に仕事を辞め、育児と家事に追われるジヨン。常に誰かの母であり妻である彼女は、時に閉じ込められているような感覚に陥ることがあった。そんな彼女を夫のデヒョンは心配するが、本人は「ちょっと疲れているだけ」と深刻には受け止めない。
しかしデヒョンの悩みは深刻だった。妻は、最近まるで他人が乗り移ったような言動をとるからだ。その時の記憶はすっぽりと抜け落ちている妻に、デヒョンは傷つけるのが怖くて真実を告げられず、ひとり精神科医に相談にいく。ジヨンを演じるチョン・ユミと、デヒョン役のコン・ユは3度目の共演にして初の夫婦役となった。
チョン・ユミは、女性としての生きづらさに悩み、精神的に追い込まれていくジヨンの複雑な感情を熱演、コン・ユは、妻に対する深い真心や配慮を繊細に演じている。
(2020.10.01 民団新聞)