掲載日 : [2018-02-28] 照会数 : 5583
「最後と思って大泣きしたのに…」李相花のオモニ
[ レース後、小平奈緒と抱き合う李相花
] [ キム・インスンさん
]
母の言葉に感謝しつつ李相花「競技続ける」
「引退すると思っていたけど、娘は1〜2年は続けると言った。私は最後の試合だと思って大泣きしたのに…」。
李相花の母、キム・インスン(57)さんが言葉を切り出すと、娘の相花(29)が驚いた面持ちで母の肩を軽く押した。しかし、インスンさんは言葉を止めなかった。
23日、平昌龍平リゾートネイションズビレッジでメダリストたちが母親に感謝の言葉を贈るイベントで爆笑が起きた。
李相花、朴勝羲(以上スピードスケート)、崔禎(ショートトラック)、尹誠彬(スケルトン)とその母親たちが参加した。
母の発言に相花は横目でにらみながらも、会場は大爆笑に包まれた。
時には母親に対して駄々をこねたり、心にもない言葉を吐く。その姿に、母親もしばらく名残惜しさを感じる。しかし、互いに最も言いたいことは「愛している」だった。
李相花の母は「娘が4回目の五輪という舞台をやり遂げた。本当に辛かったと思う」と述べた。
多くのファンたちが4年後の北京大会でも活躍する姿を願っている。しかし、母の心情は違った。「1〜2年は続けてみて考える」という、娘の計画には少し驚いたという。
「4回も苦労したのだから、もう休んで自身の生活を楽めばいいのに」としながら、「今回を最後にスピードスケートをやめると思っていたのに、まだ1〜2年は続けると言うので可哀想な気持ちだが、やるからにはリハビリに専念しながら有終の美をおさめてほしい」と励ました。
母の言葉に李相花は「五輪の準備期間中、正直とてもナーバスになっていたが、母は優しく支えてくれた。ありがとう」と語りかけるとインスンさんは目を潤ませていた。
(2018.2.28 民団新聞)