掲載日 : [2018-12-26] 照会数 : 6483
京都の王清一さん 念願の美術館 自社ビルに開設
[ 観賞者にスマホアプリでの作品情報について説明する王清一さん ]
在日同胞作品も多数 慶南道立美術館と友好姉妹提携し春、秋に企画展予定
美術愛好家として知られる在日2世、王清一さん(民団京都本部常任顧問)が京都市中京区に新築した自社ビル内に念願だった「京都王藝際美術館」をオープンした。慶南道立美術館とは3月に友好姉妹提携を結んでおり、春季と秋季には同美術館の企画展も予定している。
7カ国の作品情報をスマホで読み取り QRコード利用
美術館はビルの1、2階延べ約330平方㍍。ここには2000点にのぼる絵画や陶芸、書、工芸品などのコレクションのうちすでに整理・登録を終えた約200点を常設展示している。各作品にはQRコードが添えられており、スマホアプリで読み込むと、その作者や作品についての様々な情報を7カ国語で読み取ることができる。
王さんは若いころから韓半島と日本の文化に関心を持ち、自らの審美眼で納得した作品ならば国籍はもとより有名無名も問わず購入してきた。このなかには自ら設立し、京都市のNPO法人「京都芸際交流協会」(JARFO)と共同運営している「京都画廊」で個展を実施した在日同胞作家の作品も多数含まれる。 7日の開館披露式典には民団京都本部の金政弘団長や韓国東国大学校の韓泰植総長など関係者100人が参加した。館長でもある王さんは「作品を通してさまざまな作家の生きざまを見ることが好きだ。開館できて感無量の思いだ」と涙ぐんだ。
開館日は土・日曜日の11~18時(年内は24日まで)。玄関エントランスで101「呼び出し」を押す。
問い合わせは同美術館(075・802・5350)。
(2018.12.26 民団新聞)