掲載日 : [2017-11-08] 照会数 : 4810
出土地に移管の方針…国立中央博物館の遺物4万余
ソウルの国立中央博物館の基同館長は就任100日を迎えて10月25日に開かれた懇談会で、「中央博物館が持っている遺物が(地方に比べて)圧倒的に多く、質も高い」とし、「各地方の国立博物館の代表ブランドになれるような遺物を移管して、観覧客を引き寄せたい」と話した。
出土地が明らかな遺物を当該地方の博物館に送るというもので、遺物は元の場所におかれてこそ真正であるという文化財保存原則にも合致する。
来年末までソウルから地方博物館に移管される遺物4万4000点余りは、国立中央博物館が所蔵している全体遺物の11%に達している。
まだ具体的な移管品目は決まっていないが、宝物第1359号の「慶州感恩寺址三層石塔の舎利荘厳具」と宝物第343号の「扶余外里山水鳳凰柄レンガ」「漆谷淨兜寺造塔形止記」などが対象に挙げられている。
館長は「モナリザを見るためにパリのルーヴル美術館を訪れるように、例えば、公州の武寧王陵の出土遺物や扶余の金銅大香炉を地方の国立博物館に移転してブランド化するための戦略を立てたい」と説明した。文化財が本来の座を取り戻すとともに、地域住民の文化需要を満たすという点で好ましいという評価を受けている。
(2017.11.8 民団新聞)