掲載日 : [2017-11-15] 照会数 : 5222
貴重な馬具一式…副葬方法 小伽?の墓制と似る?
全州文化遺産研 長水東村里古墳で発掘
全羅北道の全州文化遺産研究所は、長水東村里古墳群内の墓(30号墳)から、6世紀の伽 のくつわと鐙、馬の帯の飾り(雲珠)、同帯の輪などの馬具類一式を発掘したと、8日発表した。2年前には東村里古墳群内の別の墓から、裏金が刺さった蹄鉄が出土した。
くつわは輪のついたF字の形をしており、慶尚北道高靈池山洞古墳などの大型伽 古墳から出土されたことがある。高句麗、百済、新羅の三国時代の馬具は貴族だけが所有したが、F字型くつわは、当時は貴重な高級品に属した。
長水東村古墳群には、計80基余りの墓があるが、今回発掘された墓は、封墳のサイズが南北17㍍、東西20㍍、高さが2・5㍍に達する。古墳群内の墓の中では、中規模に当たる。
内部からは、石槨墓の主人が埋葬された主槨1基と副葬品を埋葬する副槨2基が発見された。学界の一部からは、主槨と副槨が並んで配置されたことを挙げ、小伽 の墓制と似ているという主張が持ち上がっているという意見が出ている。
墓の中からは、首の長い瓶(長頸壺)と首の短い(短頸壺)、器台、蓋などの複数の土器が多数出た。発掘チームによると、出土した土器は、百済と小伽 、大伽 の様式が混在していると話している。
(2017.11.15 民団新聞)