掲載日 : [2017-06-14] 照会数 : 4617
文定王后と玄宗御宝還収終える…8月にも公開
[ 玄宗の御宝と文定王后の御宝 ]
文化財庁は9日、「米国土安保捜査局とともに取り組んだ文定王后と玄宗の御宝(王室の儀礼用印鑑)を還収する法的手続きを最近終え、早ければ8月頃、国立故宮博物館で公開する方針」だと明らかにした。
2つの御宝は韓国戦争の混乱時に米国に不法搬出されたという主張が持ち上がり、同局が2013年9月、御宝を押収した。
両御宝は、韓国古美術コレクターであるロバート・ムーアさんが所蔵していたもので、文定王后御宝は00年にロサンゼルスのカウンティ博物館に売り、玄宗御宝だけを所蔵していた。
韓米首脳は15年10月、2つの御宝の「早急な返還原則」に合意したが、法的手続きが遅れ還収までには1年8カ月以上かかった。
韓国政府が米国と協力して文化財を返還させたのは、1893年に高宗が発行した最初の紙幣である戸曹兌換券原版と大韓帝国国璽など印章9点に次いで3番目となる。
現在までに存在が確認された朝鮮王室の御宝は計375点だが、韓国戦争以後も相当数がなくなり、46点は今もどこにあるか分からないという。
(2017.6.14 民団新聞)