掲載日 : [2018-08-29] 照会数 : 6831
6月民主化抗争描く…「1987、ある闘いの真実」9月に公開
[ 「1987、ある闘いの真実」のワンシーン ]
韓国で起きた6月民主化抗争の実話を描いたチャン・ジュナン監督の映画「1987、ある闘いの真実」(配給=ツイン)が9月8日から東京のシネマート新宿ほか、全国で順次公開される。
6月民主化抗争は、87年1月、ソウル大学の学生、朴鍾哲(パク・ジョンチョル)が、ソウルの南営洞対共分室で警察の取り調べ中に拷問死したことを発端にして起きた。
警察は事件の隠ぺいに奔走するが、新聞などが全容を暴露。ことの真相を隠し通そうとした全斗煥政権への国民の怒りは、やがて韓国全土を巻き込む民主化抗争へと広がっていく。
7月30日、東京・千代田区の神楽座で開かれたトークイベントでチャン監督は、「韓国の現代史にとって重要な足跡を残す1987年について、これまで誰も語らなかったことが非常にもどかしかった。そして今となっては自分が父親の立場になり、次の世代に語り継ぐべき悲しくも美しい物語をぜひとも伝えなければと決心した」と企画意図について語った。
また「映画を通して1987年を振り返り、かつて追い求めていた未来に、我々が今はたして向かっているのか改めて韓国社会に問いかけたかった」と思いを述べた。
「哀しき獣」以来、7年ぶりの共演となるキム・ユンソク、ハ・ジョンウほか、カン・ドンウォン、ソル・ギョング、ユ・へジン、キム・テリなど、韓国映画界のそれぞれの世代を代表する名優が顔を揃えた。
(2018.08.29 民団新聞)