掲載日 : [2022-05-25] 照会数 : 2833
「福をよぶ韓国民画」関西のグループ 東京で展覧会開く
[ 布を用いた民画作品も展示された会場 ]
[ 李惠賢さんと虎皮の作品 ]
関西地方を中心に活動している韓国民画「ムジゲの会」によるグループ展「福をよぶ韓国民画」が13日から18日まで、東京・新宿区の韓国文化院ギャラリーMIで開かれた。
今年6年目になる同会は、京都在住の民画作家、李惠賢さんが講師として、大阪、奈良、兵庫、神戸、名古屋の教室で現在、80人の生徒を指導している。
同展は2年前に開催する予定だったが、新型コロナウイルス感染症の拡大により、延期、再延期となっていた。
今回は、生徒80人が、本や文房具などを描いた「冊架図」をはじめ、「花鳥図」「牡丹図」「雲龍図」など、多彩な民画作品150点を披露した。なかでも布を用いた民画作品は目を引いた。
李さんの作品である「虎皮」は、魔除けとして用いられたもので、朝鮮時代後期に図案があるという。また「架鷹図」は王の権力を表す民画だ。
當村雅美さん(大阪在住)は、虎の顔を描いた作品を出品。民画の出会いは20年以上前、民画アートとして、民画をプリントしたデザイナー、三宅一生さんの服を見た時だという。「その時にこんな素敵な絵があるのだとずっと、頭の片隅にあった」と当時を振り返った。
偶然、天王寺教室が新設されたのを知って入会。今年で4年目になる。民画の魅力は「祈りの部分とユーモア、そして優しさ」だと語った。
(2022.05.25 民団新聞)